今回は製品開発職とプロダクトデザイン職の違いについて書いていこうと思います。
プロダクトデザインと同じものづくりに関わる仕事として近しい製品開発職とは何をするのでしょうか?
①製品開発職とは?
製品開発職は、事業部が策定した商品企画や長期的な商品戦略に基づいて、「新規技術の開発」や「新製品の設計」を行います。
●新規技術の開発は何をするか?
※企業によって差はあると思います。イメージを掴むための参考として扱ってくださいね。
Aまだ世の中で実用化されていない長期的な技術の開発を行う。企業オリジナルの技術、研究開発の分野です。
B社内では新技術の扱いだが、世の中では既存技術であり、自社製品に採用する場合の中長期的な設計開発。
長い時間をかけて新技術を開発する仕事が多いですね。3〜5年後に自社製品への採用を目指します。
●新製品の設計は何をするか?
新製品の設計は、2〜3年後に市場投入することを目指して製品の開発をします。商品企画に従い自社リソースや外部リソースを活かして、開発を行います。
私は仕事柄、新製品の設計者と協業することが多いので今回は「新製品の設計」を事例にプロダクトデザイン職と開発職の違いを書いていこうと思います。
②開発職の種類
製品開発職の中でも、多くの専門的な設計分野に細分化されています。
電気製品で言えば、製品の外装にあたる筐体設計、マシンを機能させる内部ユニットの設計、製品の動きを制御する基盤やシステムの設計などがあります。
幅広い範囲の設計者が連携し合って一つの製品が出来上がります。
③製品開発職とプロダクトデザイナー職の違い
製品開発職は、筐体のスタイリングデザインはしません。
無駄がない合理的な製造や組み立てに繋がるよう製品の設計を行います。
筐体設計の際にはデザイナーのデザインイメージをもとに設計することが多いです。デザイナーの観点からみると、デザインを実現してくれる頼もしい人達です。
プロダクトデザイナーは、製品のあるべき姿を追ってスタイリングデザインをします。
筐体設計者がベースを設計したものをデザイナーが改良する形でデザインする場合や、デザイナーが描いたイメージ図をもとに設計者がゼロから設計する場合もあります。
基本的にプロジェクトでは、外装設計者がベースを設計し、その後でデザイナーが筐体デザイナーとして参画する場合が多いです。
ただ、近年ではデザインを経営資源として積極的に取り込む企業が多く、初期構想の段階からデザイナーも参画し、
商品企画と開発と三位一体となって商品の目指す姿について共通意識を持ったうえでプロジェクトを進める手法が見受けられます。
④最後に
いかがでしたでしょうか?実際に企業に入ってみないと、どんな仕事をするかイメージが湧きませんよね。
商品開発職に興味がある方は参考にしてみてください。
体験してみたい人はインターンシップに参加してみるのも良いかと思います。
ありがとうございました。
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