スケッチのこと

【デザインスケッチ用おススメ画材】迷わない!現役プロダクトデザイナーが教えるスケッチ用画材

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スケッチのこと
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プロダクトデザインにおいて欠かすことのできないアイディアスケッチ。プロダクトデザインを学び始めた方の中には、スケッチの道具はどんなものを揃えたら良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。かといって、あれこれ試すにもお金がもったいない!闇雲に買って失敗もしたくない!そこでメーカー勤務でプロダクトデザインに従事している筆者が、揃えておくと良い画材・オススメの画材をご紹介します。画材選びの参考として役立ててみてください。

揃えておいた方が良いもの

最低限揃えておいた方が良いものは、あまり多くなく、以下の3点くらいだと思います。

  • 水性ペン
  • コピー用紙
  • コピック

水性ペン

水性ペンは一発でハッキリ濃い線が描けるうえに、上からコピックを塗ってもインクが滲むことがないのでオススメの画材です。

水性ペンを購入する際は太さ違いのものを買うと良いでしょう。ズバリ細いものと太いもの2種類です。細いものはデザインを探っていくためや脇にコメントやメモを書いたりなど、通常使いとして使います。通常使いの細ペンは、紙への滲みも考慮して太さ1mm程度がベスト。太すぎると線が潰れてしましますし、細すぎると線が見えにくいです。一方、太ペンは接地面や輪郭など強調したいところに対して部分的に使います。ひと回り太い2mmくらいがベストです。
上記を踏まえて、オススメの水性ペンをいくつか紹介します。

イチオシの水性ペンはPILOTの「Superプチ」です。
プチは「かすれた」線の描き方もできますし、「くっきりとした」線を描くこともでき、線を探る初期段階のアイディアスケッチと線を決めるアイディアスケッチのどちらでも活用でき、使い勝手の良いペンです!紙への引っかかり感もなくスラスラ描けます。ペン先を早く動かしてもインクがかすれることはありません。しかも安い。コスパと使い勝手ともに優れた優秀なペンです!私は『細』と『中』の2本をメインで愛用しています。

続いてのオススメはKOKUYO ファインライターです。
ファインライターも紙への引っ掛かり感がなくスラスラと描ける描き心地が優秀なペンです。ただ、かすれた描き方がしにくかったり、ペン先を早く走らせると滑らかさが減少する感覚があります。そのため、スケッチの際にペンをあまり早く走らせない方、じっくりとラインを引く方にはオススメのペンです。

一方であまり個人的に使い心地が合わなかったのがコピックマルチライナー。紙に引っかかる感じもあり、ペンを走らせようとするとかすれたりすることがあります。私が使いこなせていないだけかもしれませんが…。素早くペンを動かしたい方は吟味したほうが良さそうです。あくまで一個人の所感なので、ご参考までに留めておいてください。

スケッチ用紙

スケッチ用紙は、大きく分けて2種類オススメします。コピー用紙とPMペーパーです。自身のスケッチスタイルに合っておるものを選んでお使い頂くと良いと思います。学生時代から現在に至るまでの自身の経験を踏まえて両者のメリット・デメリットを記事にしていますので用紙選びの参考にしてみてください。

一番のおススメはコピー用紙
コピー用紙の最大のメリットは安いと言う点。思い通りに線が描けなかったり、レイアウトを間違えたりといったミスを気にせず、アグレッシブにスケッチを進められます。そして粗悪なものでなけれは、スケッチ用紙としてはかなり良質なものが大量に入手できるのです。スケッチをするうえでコピー用紙があれば、私は十分だと思います。

ただし、コピー用紙にも欠点があります。それはコピックが滲むこと…。コピックのペン先を早く走らせないと紙がインクを吸いすぎて輪郭線からはみ出してしまったり、塗りたくないところにまでコピックが滲んでしまったりします。ですが、これはペン先の動きに迷いがあるからこそ。スケッチ力が上達することでコツを掴み、迷いもなくなり、滲みも減っていきます。また、コピックを使っていると紙の裏側にまでコピックが滲み、テーブルがインクで汚れてしまうなんてこともあります。これは裏にもう一枚紙を重ねることで対象できますが、この滲みがストレスな方に向けてはコピック用紙をおおすすめします。

続いてのおススメはPMパッド。
PMパッドはインクが裏抜けしにくく、滲みにくい紙です。そのため、コピー用紙に比べて格段にコピックが滲みにくく、輪郭線からはみ出すことも減るため気持ちよく着彩できます。コピックの扱いに慣れていない方、自信のない方、出来栄えを高めたい方にオススメです。

私もコピー用紙の滲みが嫌で学生当時、PMペーパーを使っている時期がありました。その頃は、コピックの扱いに慣れていなかったためPMペーパーでコピックの練習を積み、上手く塗れるようにスキルを磨いたのを覚えています。
ただし、PMペーパーにも欠点があります。それは割高であること。割高であるがゆえに、「勿体無い」という思考が働いてしまい、惜しみなく紙を使うことができなく勿体ぶってしまうのです。私だけかもしれませんが…。なので、私の場合はスケッチを綺麗に魅せたい!と思ったときにPMペーパーを使うようにしていました。
最後に気をつけなければならないのが、プロダクトデザインの実務現場ではPMペーパーはあまり使われていないという事実。メーカーを2社経験きていますが、普段はコピー用紙を使っています。ですので、PMペーパーだけでなく、コピー用紙にも慣れておく必要はありそうです。

コピック

コピックはたくさん色がありますし、単価が高いので、すべての色を揃えようと思ったら大変なことになります。なので私のオススメとしては、グレースケールのものを揃えておくと良いの一択です!
プロダクトデザインの実務では短い時間に多くのアイディアを出すことが重宝されます。したがってたくさんの色で着彩してキレイに描くというよりは、陰影をつけて形を分かりやすく補完するためのものとしてコピックを使うことが多いのです。
しかもコピックで着彩するのはスリータッチほど。ベタベタ塗らずに、さらりと着彩します。

上記を踏まえてオススメするのはクールグレーのグレースケールコピックです。
なぜクールグレーなのかと言うと、クールグレーはグレーや黒の色が重すぎず、スケッチが洗練され見栄えがよいためです。コピックのグレースケールにはオススメしているクールグレー、ニュートラルグレー、ウォームグレーがあり、クールグレーは寒色のグレー。ウォームグレーは暖色のグレー。ニュートラルグレーは名前の通り、色味のないグレーを指しています。
PC周辺機器・OA機器・社会インフラ機器・オーディオ機器・家電など多くの工業製品に見られるグレー色の多くは、やや青みを感じる色に振っており、クールグレーがデザインスケッチにおいて相性が良いというのも一因だと思います。
ただし、住宅設備機器や建材業界では、壁紙に見られる黄味よりの白色や木の色と合うようにニュートラルなグレーかウォーム系の色に振っていることもあります。なので、一概には言えませんが、クールグレーで着彩するとプロダクトがそれっぽく見えるのです。なので私はコピックでグレースケールを揃えるならクールグレーをお勧めします。

最後に

今回は、現役のプロダクトデザイナーとしてメーカーで働く筆者が、学生の頃からの経験を通してプロダクトデザインスケッチのおすすめ画材をご紹介しました。
画材は自分に合ったものを選ぶのが1番です。この記事がみなさんの画材選びにおいて、参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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