スケッチのこと

プロダクトデザインスケッチ上達への道。伸ばした方が良いスケッチのスキル2つ

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スケッチのこと
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プロダクトデザイナーになるためにはスケッチの上達は避けて通れません。メーカーでもデザイン事務所でもスケッチスキルは求められます。
この記事はスケッチを上達させようにも、何から始めて良いか分からない人のために、伸ばした方が良いスケッチのスキルをまとめました。

スケッチの役割

1.思考のツール

ひとつ目の役割は自分の頭の中のアイディアを見える化することによって、アイディアを膨らますことです。
スケッチはデザインを考えるためのツールです。紙に描きだしたアイディアを俯瞰することで思考の偏りや展開する方向性を見直したり、自身の考えを整理することができます。
たくさん描いて一旦引いて見てみるステップを繰り返し、アイディアをブラッシュアップしていきます。
デザインやクリエイティブはより良い方法や最適な解を見つけ出すことが仕事であり、1つのアイディアに固執しない方がよいと言われています。
他の可能性を見捨ててしまうことになるためです。なので複数のアイディアを出すことはデザインワークにおいては重要なのです。

2.アイディアを伝える

スケッチは頭の中のアイディアを表現し、他の人にアイディアを伝達する手段でもあります。
製品のアイディアを言葉ではなくビジュアルで示すことで周囲の人とイメージを齟齬なく、共有することができます。
こういった場面でのスケッチは、きちんと相手に伝わることが重要なので、意思疎通が測れるスケッチが求められます。
①の清書だと思って、以下の内容が盛り込まれてると良いと思います。

  • 製品アイディアの全体像がわかるスケッチ
  • 製品の使い方や使用シーンがわかるスケッチ
  • 製品のスケールがわかるスケッチ
  • 製品の機構や動きがわかるスケッチ

伸ばした方がよいスケッチのスキル

2つのスケッチの役割から、伸ばした方が良いスキルは以下のようにまとめられます。

  1. 多くのアイディアを展開するスキル
  2. 陰影やパースを理解して描写するプレゼン向けのスケッチスキル

具体的にどういうスキルか説明していきます。

1.多くのアイディアを展開するスキル

ここでのスケッチは上手い下手は関係ありません。たくさんアイディアを出し、アイディアに広がりを持たせることの方が重要です。
アイディアを膨らますときはレイアウトを気にせず、コピー用紙などにサムネイルスケッチを思うままに描いていきます。
仕事の場では早く、多く、幅広くアイディアを展開する力が求められます。
早く描くコツは一筆書きで線を重ねずサラサラと描くことです。思い通りの線が引けなかったときは固執せず、次のスケッチを描くようにしましょう。

幅広くバリエーションのあるアイディア展開をするコツは、描いたアイディアをグルーピングして俯瞰してみることです。aタイプ、bタイプ、cタイプ・・・など、レベルの揃った言語で特徴毎にまとめ、タイプ毎に特徴がはっきりと異なるようにアイディアを考えてみると良いと思います。
頭の中のモヤモヤをたくさん吐き出し、アイディアを頭の中で完結させないこと。思い浮かんだら絵にしてみると思いもよらぬアイディアに遭遇することがあります。

上手い下手は考えずにデザインを探っていきます。

2.陰影やパースを理解して描写するプレゼン向けのスケッチスキル

アイディアを伝えることにおいて必要になってくるのが画力です。
①パースが取れていること
②狙った線が描けること
③線の強弱(遠くは細く、近くは太く、設置面は太くなど)までコントロールできること
④陰影が正しく表現されていること
この4つができているとアイディアか正確に伝わりやすいです。

アイディアは相手に伝わり、周囲の人の共感が得られて、初めて良いアイディアだと認識されます。
画力がないと相手がスケッチを理解するまでに時間を要してしまったり、違う論点で議論が発生してしまったりと良くない状況が生じてしまいます。つまりアイディアが伝わっていない状況が生まれてしまうのです。
あとは単純にスケッチが上手いと描ける絵の幅が広がるので、アイディア展開も容易になってきます。ペン運びも早く容易にこなせるようになり、短時間で多くのスケッチを描くこともできるようになります。

手描きの下絵をスキャンし、フォトショップにインポート後、フォトショップにて着彩。

スケッチの技術を高めるときは、参考となるサンプルがあると練習をしやすいです。上達するための目標になります。

1冊目は、基本の「き」のスケッチの本です。スケッチ上達のための日常訓練方も記載されていて参考になると思います。

2冊目は、清水吉治さんの本です。かっこいいスケッチとは「こういうものだ」を感じれる本です。現場では何色もマーカーを使ったスケッチはしませんが、デジタルスケッチのレンダリングの際は参考になります。

こちらの本も参考になると思います。

まとめ

メーカーのデザイン部門の就職試験を受ける際はスケッチスキルも注意深くみられます。
簡単にイメージCGを作れる昨今ですが、だからこそ手書きを大切にしているメーカーも多いです。
最後にまとめです。

スケッチの役割

1.思考のツール
頭の中のアイディアを見える化することによって、アイディアを膨らますこと

2.アイディアを伝える
スケッチは頭の中のアイディアを表現し、他の人にアイディアを伝達する手段でもあります。

伸ばした方が良いスキル

1.多くのアイディアを展開するスキル
たくさんアイディアを出し、アイディアに広がりを持たせるスキル

2.陰影やパースを理解して描写するプレゼン向けのスケッチスキル
アイディアを正確に描写する画力

スケッチは練習すると必ず上達します。
地道ですがコツコツと練習して上手なスケッチを目指しましょう。

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