プロダクトデザイナーの仕事

【就活】プロダクトデザイン職と商品企画職の違い

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プロダクトデザイナーの仕事
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今回はプロダクトデザイン職と商品企画職の違いについて書きます。

それぞれの違い

違い①:就職ルート

第一に新卒の就職ルートが異なります。プロダクトデザイン職は専門職として扱われることが多く、大学や専門学校といった専門教育機関に対してのみ求人が公開されます。

対照的に商品企画職は、総合職として扱われることが多いです。そのため、すべての就活生に対して求人が公開れます。入社後に行われる配属面談で自身の希望を述べて人事の判断で配属先が決まります。

違い②:職務内容

次に職務内容が異なります。

商品企画職は、「新規に何を打ち出すか」を決める仕事をします。市場動向と他社同行、自社のリソースと市場におけるポジショニングなどから、次期商品は何を売るべきかを考えます。また、自社既存品とのポジション整理や投資可能額、損益の目標値の設定など収益をあげることを目標に広い範囲を俯瞰しながらプロジェクトを牽引します。つまりデザインの実務は行いません。

プロダクトデザイン職は、商品企画職の戦略をもとに「商品の形態や色」など、デザインリサーチを行いながら商品像を追及していきます。デザインスケッチやモックアップ制作、CMFの検証などを通して製品のデザイン開発を担います。

簡単にまとめると、商品企画は「何を作るか」を考察する部門、プロダクトデザイン部門は「商品を如何に魅力的にみせるか」を考える部門です。

このように基本的には縦割りで業務内容が明確に分かれています。会社によっては両方こなす場合もありますが、会社の規模によって様々です。就職試験の面接の際に確認しておくと良いと思います。

柔軟な発想が求められてくる商品企画職

ここで簡単に簡単にまとめます。 職種別に役割を明確に分けるとすると以下のように表現できると思います。

商品企画職・・・事業として 「何を作るか」を計画する部門

デザイン職・・・造形やCMFを通じて商品を魅力的に魅せる部門

しかし、最近では商品企画職でもデザイン思考やリーンスタートアップを通じて、直感的に良いと思った製品を低投資で市場投入し、ブラッシュアップして育てていくというような、従来の机上論のみにとどまらない開発手法を取り入れている企業も見受けられるます。このような部門では、定量データは表現しにくい感覚的に良いもの・経験則的に良いものをきちんとキャッチできる能力が必要になると考えられます。つまり、一部デザインナー的な感覚が活かされる分野であると思います。

事業と絡めて「何を作るか」を考えたい人は、商品企画を志望しても良いかもしれません。

プロダクトデザイナーにも商品企画をするチャンスはある

前述した通り、基本的には商品企画部門が次に開発する商品を決めます。しかし、ビジネスインキュベーションを積極的に行っている企業では、部門に関係なく商品企画に携わることができるのです。例えば、デザイン部門で新規性が高く市場価値が見込める製品アイディアを提案した場合には、ビジネスインキュベーション部門がサポートに入り、事業化までアシストします。ビジネスインキュベーション部門を利用すれば、どの部門にいても自身のアイディア次第で商品化まで漕ぎつけることが可能です。

組織横断型の企業で、自身のアイディアを形にしたいと思っている人は、「デザイン部門発信で商品化した実績があるか?」などインターンシップや就職面接で聞いてみましょう。

最後に

現代はモノで溢れている時代で、本当に価値あるものしか市場に受け入れられません。それは、机上でデータを分析するだけでは不十分ということ。素敵な体験が得られたり、環境にやさしかったり、人の感覚に訴える商品づくりが必要です。

商品企画職かデザイン職か、どちらの道に進むか迷った人は、ゆっくり悩んでみてください。あなたのクリエイティビティはどの職種でも発揮されることでしょう。

デザインが初めてだという人も他の記事を参考にして、「商品企画にはこんな視点も必要なんだ。ふーん。」と頭の片隅にでも置いておいてみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

デザインについて学べる本

メーカーでプロダクトデザインの仕事に就く前と、就いてからも常に本から学びを得ていました。プロダクトデザインに関する本から、その周辺の商品企画的な本まで、参考になりそうなものは片っ端から読んでいました。

その中から参考になりそうな本などを紹介しています。

こちらの記事では有名デザイナーのプロダクトデザインに対する考え方が学べる本を紹介しています。色々な考えに触れてみることで、自身のデザイン哲学を磨いていってみてください。

こちらの記事ではアイディアを考えるための視点や切り口を広げてくれるような本を紹介しています。

こちらの記事は、商品企画的な少し固い内容ですが、リーンスタートアップの講習などで顧客ニーズや顧客価値を見つける際の参考書籍として紹介されることがある本を紹介しています。

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