造形

プロダクトデザイン 造形力の上達方法 / 実践編

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造形
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今回は前回の記事をうけて、具体的な事例を挙げながら説明してきます。前回の記事をご覧になっていない方はこちらをご参照ください。

①プロダクトを選ぶ

例として、先進的な印象のプロダクトをテーマにして選び、なぜそう見えるのかを研究していきます。今回選定したプロダクトはこちらです。

2019年のgood design Exhibitionで撮影した水栓のプロダクトです。どこのメーカーの製品かは記録しておらず把握していません…。

②印象や要素を分解する

プロダクトが選べたら先進さを醸し出す印象や要素をリストアップしていきます。

●先進さに必要な印象

  • 洗練された印象
  • クリーンな印象

●先進さを醸し出す要素

  • 製品天面のガラストップ仕上げ
  • 直方体基調のスタティックな本体形状
  • 突起を最小限に抑えたまとまりのある本体形状
  • 本体の天面と底面の稜線は角を立てて緊張感を与えた形状
  • つまみの天面の稜線は角を立てて緊張感を与えた形状
  • 本体縦方向の稜線はRを施して触れても痛くない形状
  • つまみや本体の側面のボタンは頻繁に触れる箇所なのでRを施す
  • 特につまみはオーバル形状にする

③印象と造形の関連をまとめる

分解した要素を以下のようにまとめてみましょう!

このようにまとめていくと、プロダクトのみせたい印象と施す造形処理は、表裏一体であることに気が付きます。ユーザーフレンドリーな印象が追記されていますが、要素を分解していく中で発見しした項目です。

④ナレッジとして貯めていこう

このようにプロダクトの印象と造形処理をまとめることで、自分がプロダクトデザインを行う際の引き出しが増えます。私は社会人1年目を過ごす中で、以上のことを地道に行ってきました。1年続ければ、それなりに中身の考えられたデザインができるようになると思います。

最後に

周りの人に自身のデザインを共感してもらうには、意図が必ず必要です。自身で意図が理解できていれば、自分のデザインをきちんと相手に伝えることができます。社会人デザイナーに求められる必須の能力ですので、今後の学習の参考にしてみてください。

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