プロダクトデザイナーになる

【大学進学】プロダクトデザイナーとして働き出した人の将来とは?

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プロダクトデザイナーになる
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家電や自動車、文房具、キッチン用品、自転車、コップやお皿、傘、ピーラー、置き時計、オフィスチェア、オフィス什器、情報通信機器など、身の回りにあるほぼ全てのプロダクトにおいては、実はプロダクトデザイナーが関わり、ほとんどがデザインされています。

プロダクトデザイナーという仕事は、社会や生活の困りごとに対して自身の考えを形にすることで具現化し、世の中に提示することができる魅力的な職業です。

ですが、プロダクトデザイナーは数ある職業の中でも経験者が少なく、情報も少ないことから興味を持ち将来的に目指そうと思っても心配な事だからけ…。

そこでこの記事ではプロダクトデザインナーを目指している方に向けて、プロダクトデザイナーとしての働き口と就職後のキャリアパスについて紹介しようと思います。

プロダクトデザイナーとしての働き口

まず、プロダクトデザイナーを本職として収入を得ながら活動していく方法は大きく分けて4つあります。一つ目はメーカーの会社員として就職するか、二つ目はデザイン事務所に就職するか、三つ目は個人で活動してクライアントワークをするか、四つ目は自身で製品や作品を制作し販売するの4点です。

本記事では、一つ目のメーカー会社員としての働き口について詳しく触れていきます。

①メーカーの会社員の働き口と収入源

メーカー会社員とは、一般企業にプロダクトデザイナーとして就職し、デザイン業務に従事する人を指しています。

実は、プロダクトデザイナーを抱える企業はいくつかあり、ものづくりをしている大手メーカーでは大規模なデザインの組織を持っていることも珍しくはありません。所属する部署名としては「デザインセンター」や「商品企画部プロダクトデザイン室」など企業によって様々です。業界では、このように企業に属しているプロダクトデザイナー達をインハウスデザイナーと呼びます。

会社内にプロダクトデザインの部署がある企業は、
SONY、Panasonic、SHARP、東芝、HITACHI、DAIKIN、OMRON、FUJIFYLM、Canon、NIKON、コニカミノルタ、RICOH、YAMAHA、 ブリヂストン、KOKUYO、イトーキ、オカムラ、TOTO、LIXIL、サンワカンパニー、良品計画、marna、アイリスオーヤマ、ツインバードなどで、ものづくりをしている企業が例として挙げられます。

インハウスデザイナーは、言い換えると会社に就職して給料(対価)をいただくサラリーマンになるということです。勤務時間や福利厚生は、勤めている会社に従います。インハウスデザイナーの魅力は、デザイナーとして活動しながら毎月の安定した給料や賞与、手厚い福利厚生を得られる点です。デザイナーの実力が発展途上であっても一定水準の給与を得ることができます。安定収入を得ながら自身の実力を高めることのできる環境です。

また、最近では副業を認めている企業も多く見受けられます。そのため本業の傍、クライアントワークや物販、講師などの個人事業で副収入を得ている人もおり、従来よりも柔軟にデザイナーとして活動することが期待できます。

②インハウスデザイナーの進路

インハウスデザイナーの進路として、大きく分けて2つあります。一つ目は会社員として昇進していくこと。二つ目は独立して個人事業主になることです。

インハウスデザイナーは前述した通り会社員です。会社員としてキャリアアップを考えると昇進していくにつれて組織をまとめたりリードしていくポジションに行き着きます。担当のデザイナーから始まり、プロジェクトを牽引するチームリーダーのポジション、複数のプロジェクトを管轄するディレクターのポジション、部門長など、意思決定が及ぼす影響範囲や責務が増えていき、より俯瞰した立場でプロジェクト全体をまとめていくようになります。担当デザイナーの頃にはデザイン実務がメインであったのに対し、組織方針の策定、関係部門との連携業務など部門間・上下間の橋渡し役も担うようになります。

その他にも、会社員としてのキャリアアップにはエキスパートやスペシャリストの職位が用意されている場合もあります。デザインや設計・開発など専門的なスキルが強く問われる職種に用意されていることが一般的です。こちらは高度な技術を有したプロフェッショナルとして管理職と同等の職位と待遇で扱われることが多いです。企業にとって新規性の高いプロジェクトや市場において先進的なプロジェクトの立ち上げの際に、プロジェクトそのものの推進を期待され、主担当としてプロジェクトを担うケースが多いです。

二つ目は独立してフリーランスデザイナーになることです。個人事業主になることを指します。個人事業主になるということは収益源をデザイン事業に依存しなくてもよく、時間が許す限り複数事業を行えるのも魅力です。フリーランスデザイナーになる人の多くが、企業に属している間にスキルを蓄え、コンペティションへの挑戦や展示会への出展をきっかけに仕事の受注へと繋げています。メーカーで働きながら、個人活動を並行して行い、軌道に乗ってきたら独立する。これが王道のパターンのようです。

最後に

プロダクトデザイナーというと、かなり得体の知れない職業に感じるかも知れませんが、専門性が高いうえに企業に就職することで、安定した収入を得ることも可能です。その他にもCMFデザイナー、コミュニケーションデザイナーといったデザイン職は、大企業にて採用枠を設けていることもあり、安定した働き方をすることができます。これからプロダクトデザイナーを目指そうという人も不安がらずに、自身の夢に向かって一歩を踏み出すきっかけになると嬉しいです。

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