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【就活】デザイナーを目指す人必見!後悔しない就職先の見分け方

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プロダクトデザイナーを目指している人は、どのような視点で就職希望先を選んでいるだろうか?
よく聞くのがインハウスorデザイン事務所という括り。もしくは、オフィス家具、家電、日用雑貨、電子機器、オーディオなど業界という括り。

この記事では、プロダクトデザイナーとしてメーカーに勤務した経験をもとに、就職先を選ぶ際に役立ちそうなポイントを別の視点で紹介します。
プロダクトデザイナーとして企業に入社後、デザイナーらしく活き活きと働ける職場を探している方に向けた記事です。

ポイント①その会社のデザインは、自分が好きなデザインか?

一つ目は、その就職先候補の商品やデザインは、自分が好きなデザインであるかどうか。
デザイナーとして入社すると、そのメーカーやデザイン事務所の色に染まることとなります。
それは造形する上での形のクセ(特徴)であったり、着眼点であったり、経験値によって生まれる差です。

例えば、医療機器のデザイン経験を積んだ人と、車のデザイン経験を積んだ人とでは、物事を捉える観点・よく使う造形手法が異なるように、同じプロダクトデザイナーでも経験値によって得意なデザインが変わってきます。
また、企業文化や組織文化、デザインフィロソフィーによってもデザイナーとしての経験値は異なります。環境が人を育てるともいいますが、将来的に入社したデザイン組織の影響を強く受けたデザイナーとなっていくのです。

そう考えると、デザイナーとしての入社先を選ぶときは、就職先候補のデザインに染まりたいかどうか?
すなわち、デザインアウトプットに憧れを抱くか?デザインフィロソフィーに共感できるか?その企業の意匠を自身の手で実現できるようになりたいかどうか?という視点で就職先候補に接するのが良いと思います。

入社するとディレクター(上司)の監修を受けながら業務進めることがほとんどで、上司の意向に沿うことも考えられ、そのような観点からも、就職候補先のデザインに共感できるかは、とても大事です。

ポイント② デザイナーにとって良い環境か?

二つ目は環境の話です。ここでは会社が持っている設備の話でなく、組織体制や組織体質がデザイナーにとって良い影響を与えているかどうかの話です。
デザイナーにとって良い組織体制や組織体質とは、ある会社においてデザインが市場競争力として認められており、経営資源としてデザインが位置づけられ、デザイナーに発言力があり、商品開発プロジェクトに意匠の面で大きく作用できることを指しています。

このような条件が揃っていれば「デザイナーが活き活きと自由なクリエイションで提案できる場」があると言っても過言ではありません。

例えば、ある会社ではデザイン先行提案会があります。これはデザイン部隊が商品を起案、主導して従来の延長でない新規性の高い商品案を広く社内へアピールする場です。
未来洞察やユーザーのライフスタイルから提供価値を定め、意匠を含めた商品提案をモックアップを使ってプレゼンテーションするのです。
このような取り組みは、会社にとって人的リソース、工数、コストがかかるうえに飯の種に直結するとは限らない不確実性の高いことに投資をしているということで、デザインを経営資源と捉えて期待していることが伺えまます。

その他の事例でいえば、商品開発の企画段階からデザインメンバーがプロジェクトにアサインされ、デザイン主導でプリサーチ、ペルソナの設定、商品提案を行い、発言力が偏ることなく商品企画部門・開発部門と対等な立場で意見交換が出来ているかどうかも重要です。
デザイン部門に発言力がないと、後ろの工程でプロジェクトにアサインされデザインできるところが少ない、そもそもデザインの必要性が他部門に理解されていないなど、デザイン行為をするうえで、風当たりが強く、クリエイティブを発揮しにくい環境になってしまいます。

ポイント③デザイン部門の規模は大きいか?

最後はデザイン部門の規模の大きさです。前の話と関連しますが、デザイン部門の規模が大きければ大きいほど企業がデザインに投資をしていて、力を入れていると推察できるのです。

まずはワークスペースの広さです。執務室、モックアップ製作室、モックアップ検証ルーム、光源室、休息室など、デザインワークを進めるための各スペースが十分に確保されているかどうか。
広いワークスペースを確保できているということは、他部門よりも重要度が高いと社内的に感じてもらえていると考えられます。

次に設備、セミナーなどのバックアップ、学びの機会の有無です。3Dプリンター、最新ソフトウェア、VR検証用デバイス、デザイン関連書籍、海外視察、デザインイベントへの出展、定期的なトレンドセミナーなど、デザイン業務の効率化や最新技術の導入、トレンド収集に力を入れているかどうかです。
設備やトレンド収集にもお金をかけられるということは、デザインに投資するということに対して価値があると社内的に認められている証拠であり、企業としてデザインに期待し業界の最先端を取り入れ、リードしていく意気込みを感じ取ることができるのです。

以上を踏まえて、どのように確認するか?

確認方法①

まず一つ目。企業が開いているインターンシップに参加することです。

大手のメーカーでは、夏や冬にインターンシップを開いていることがあります。特徴として、夏は就職試験が絡まない職場体験の位置付けで大学1〜3年を対象としているもの。
冬は就職試験が絡み、採用に直結する大学3年(時期大学4年生)を対象としたものがあります。

現場のリアルを探るためには、インターンシップを利用し、自身で質問を投げかけて確認をするのが良いと思います。
実際に職場で働いている人に聞いてみることでデザイン組織の社内的な位置付け、社内におけるデザインの重要度を探っていくのです。
ここでの注意点は、発言全てを間に受けないことです。インターンシップにおいて、学生の皆さんはお客さんです。イメージアップのために丁寧に扱われますし、良い印象を与えようとします。
また、聞く人によって会社に対して感じていることは異なるので1人の意見や考えを全て受け入れるのでなく、何人かに聞いてみることが重要です。

確認方法②

次は企業のWEBサイトを確認してみることです。確認するWEBサイトはいくつかあります。

企業のデザイン部門に特化したHPの有無

一つ目はデザイン部門に特化したHPがあるか否か。ある場合は、定期的に更新されているか否か。
WEBサイトの立ち上げは、製作費や人件費、WEBサイトの構築など手間がかかります。このような手間を惜しまずに対外的にデザイン部門の取り組みをアピールしているかどうかは、一つの指標になります。

またコンテンツの質と量も重要です。デザインフィロソフィーやデザイナーズインタビュー、実績、コラムなど、デザインの姿勢や考えが多く発信されている企業ほど、社内におけるデザインのプライオリティの高さが伺えます。

デザイン賞 年次の受賞数

二つ目はGOOD DESIGN賞をはじめとするデザイン賞の年次の受賞数です。デザイン賞を多く受賞しているということは、「デザインの質の高さ」「ハードウェアデザイン案件が多いこと」、「デザインに多く投資をしている」ということです。
お金の話になってしまいますが、GOOD DESIGN賞を例にとると賞への応募、受賞後の権利維持(各メディアへのロゴ掲載)にはお金がかかります。
このようなことにお金をかけられるということは、企業としてデザインに力を重要視している指標として捉えることができます。とある話では、権利維持が難しくロゴの使用権を破棄してしまう企業もあるのだとか。
また、ハードウェアの開発案件が多くあるということは、多くのデザインに触れられることができるという、デザインナーにとって好環境であることが推測できます。
プロダクトデザイナーにとってハードウェアの開発案件が少なくなると必然的に仕事も無くなっていってしまいますからね。他部門に異動なんてことは避けたいですもんね。

最後に

プロダクトデザイナーとして企業に入社後、デザイナーらしく活き活きと働ける職場を探すための視点をいくつか紹介いたしました。
業種や仕事内容次第で今後のキャリアの広がり方は大きく変わります。後悔のない第一歩を踏み出せることを願っています。

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