皆さん、こんにちは番犬ジョージです。
今回は「デザインとは何か」について記事を書こうと思います。
デザインについて知りたい方、勉強したい方、高校卒業後の進路でデザインを目指している方、進路がまだ決まっていない方など良かったら今後の参考にしてみてください。
デザインとは何か
デザインとは、ある到達目標に向かって創意工夫を行い、最適解を導きだすことです。最近はデザインが注目されると共に、その定義が多様化しており、前述のような内容で語られる場合が増えてきました。広義の意味でデザインを捉えた場合は冒頭のような解釈になります。一方、最も想像しやすいのは形や素材、色を創出することを指すデザインだと思いますが、それはデザインの本質ではありません。
デザインの本質とは何か
デザインの本質は、人を起点にモノやコトを発想し、人にとって価値あるものを創出・提供することです。デザイナーと呼ばれる人は、デザイン思考が流行する以前から「人」に寄り添ってモノやコトを発想し、世に送り出してきました。それはマーケティングリサーチに頼らず、オブザベーションによるリアルな「人」の実態を紐解いてモノやコトに落とし込むものでした。ずっと前から人にとって本当に価値のあるものを探求する姿勢があったんです。「人」を相手にするわけですから、簡単に答えは見つかりません。多くの最適解をアイディアとして発想し、模型を作って仮説を検証してみる。トライ&エラーを繰り返して最適解の精度を高めていく。こうしてデザイナーは人を起点にしたモノやコトを作ってきたんです。それは昔も今も変わりません。
なぜ今、世の中がデザインに注目するのか
現代は画一性の時代から多様性の時代と言われており、混沌とした不確実性の高い世の中になりました。そのため最近では、持続的に収益をあげるために多くの企業がデザインに注目しています。
多様性の時代に突入した要因として、情報化社会が挙げられます。インターネットや電子デバイス、さらにはSNSの普及により、身の回りのモノやサービスがどんどんパーソナライズされています。いまや自分好みにカスタマイズされることは当たり前になり、ユーザー一人一人の趣味嗜好が偏ることなく好みが多様になっています。また、情報が簡単に手に入るようになったため流行り廃りが加速している現状があります。
これまで企業が得意としていたスペックを前面に押し出した商品訴求や、売り上げ記録や購買データなど数値をもとにしたマーケティングリサーチにより生まれた製品では市場に受け入れられなくなっているのです。そこでデザインを軽んじていた企業も積極的に「人を起点に発想する」というデザインの考え方を取り入れ始め、企業の存在意義を市場に認めてもらえる商品の開発に取り組んでいるのです。
後半に続く。
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