プロダクトデザインに限らずデザインをしているとアイデアに行き詰まったり、迷いが生じることがあります。皆さんも同じような経験があるのではないでしょうか?良いアイディアが出せるような視点を与えてくれる本をご紹介します。
アイディアは視点から生まれる
アイディアとは視点によって生まれてくるものです。20代の人と40代の人が考えるアイディアでは、ライフスタイルや流行りものが異なるので違ったものになるでしょうし、職種の違いや食文化、趣味趣向によっても異なります。これは自身の生活の周囲から視点が形成されるためで良いアイディアを生むためには、凝り固まった概念にとらわれずに、多くの引き出し(視点)を持っておく必要があります。そして多くの視点はアイディア発想の厳選ともなり得ます。考える切り口・視点を多く持つことで、同じ事象でも違った角度から物事を考えられるようになるのです。
視点を増やしてくれる書籍3選
今回は視点や切り口を多く持つために、自身に足りていない事といった気づきを学ばせてくれる書籍をご紹介します。
①問題解決ラボ 佐藤オオキさん
佐藤オオキさんのアイデア発想のヒントが50項目くらい詰まっている本です。広げたアイディアを絞るときの考え方、アイディアを決定するときの考え方、アイディアを発想していくときの切り口やモノの見方など、実際に困った経験のある「あるある」にも触れていてヒントが盛りだくさんでした。第一線で活躍するデザイナーの頭の中を詳細に網羅した本で、ご本人が執筆をしたいうこともあり、口調や話の進め方も難しくなく、とても読みやすい一冊です。
②広告コピーってこう書くんだ!読本 谷本雅計さん
「発想法でなく、発想体質を。」と一発目に語るところからはじまります。なるほど、発想の方法論を知ったところで、誰にもでも良いアイディアが降ってくるわけではない。良いアイディアを生むために自分のあたまを”発想体質”にする必要があると言っています。広告コピーのクリエイティビティの観点から語られていますが、プロダクトデザインでもまったく同じ。「なんかいいよね禁止」であったり、アイディアの広げ方、奇抜さが良いアイディアではないということなどなど、広告コピーのことを知りながらアイディアというものについて学べる良い本でした。
③プロダクトデザイン 101のアイディア
この本はデザイナーがプロダクトデザインをする際に、どのように考え、どのような視点でプロダクトデザインをしているのかを紹介している本です。原理原則のように項目毎に分かりやすく端的に書いてあり、読み進めやすい構成です。現代には多くのモノやコトで溢れかえっており、毎年多くの製品がリリースされています。ですが、デザイナー自身のプロセスごとの思考はブラックボックス化されていて中々詳細に知る機会はありません。プロダクトデザインを学ぶ人にとって、プロダクトデザインを知る良い気かっかけになると共に、視点という意味で多くの気づきを与えてくれる本です。
最後に
いかがでしょうか。アイディアの出し方や質は、踏んだ場数の数だけ向上するように思います。いろいろな情報に触れて、ときには立ち止まって本をじっくり読み、著者の考え方にどっぷりと浸かってみてはいかがでしょうか?
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